版画の世界では、新しい工夫を求める旅に終わりはありません。アーティストや版画家は、自分の表現をさらに高めてくれる道具や技法を、いつでも探し続けています。今日は、Ritualis Press とチェコのガラス職人が手を組み、高い精度で作り上げた道具をご紹介します。

ガラス製バレン

この道具は、グラスマラー、ペイントマラー、版画用バレン、ハンドバレンなど、さまざまな名前で呼ばれることもあります。

では、ガラス製バレンとはいったい何で、従来のブレイヤーや木製バレンとはどう違うのでしょうか。ガラス製バレンは、伝統的な版画用バレンの機能と、ガラスならではのなめらかで平らな面を兼ね備えた道具です。この組み合わせによって、版画家は刷りの精度と手ごたえを、これまでにない水準で得られます。

これまで版画家は、刷りに均一な圧力をかけるために木製バレンやブレイヤーを使ってきました。もちろん有効な道具ですが、圧力にむらが出て、刷りが不均一になったり、一部が写らなかったりすることもあります。版画用ガラスバレンは、完全になめらかな面が圧力を均等に分散することで、この問題に応え、毎回安定した仕上がりをもたらします。

さらにガラスは透明なので、どこに圧力がかかっているかを目で確かめながら刷ることができ、より正確で狙いどおりの作業が可能になります。手軽な刷りでも、より本格的な凸版画でも、版画用ガラスバレンは他にない操作性をもたらし、経験を問わずすべての版画家にとって欠かせない一本になります。

ぜひ知っていただきたいのは、この道具を作っているのが、Ritualis Press のメンバーと同じ町のガラス職人だということです。彼らは生涯をこの手仕事に捧げてきた人たちです。

版画用ガラスバレンの正確な寸法、構造、全体の形は、長い開発の末にたどり着いたものです。添えた写真には初期の試作が写っていますが、経験豊かな版画家による検証で条件を満たさず、最終的に製品化されなかったものです。

他にない精度、耐久性、そして汎用性を備えた Ritualis Press のガラス製バレンは、すべての版画家の道具箱に欠かせない一本になるはずです。熟練の方にも、はじめたばかりの方にも、ガラス製バレンはきっと版画の時間を新しい高さへ引き上げてくれます。

文:ヤン

1 コメント

  • Mike Unjo
    • Mike Unjo
    • 2024年5月8日 11:56

    Great explanation! Love the tool!

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